
美大受験は、身近にその経験がある方がいらっしゃらない場合は、分からない事が多く、保護者の方にとって不安な要素が少なくないのではないかと思います。仮に、美大受験について、いくらか情報をお持ちだとしても、それが10年以上前のものだとしたら、現状との違いは無視できないほど大きいでしょう。ここでは、美大受験の代表的な事柄についてお答えします。
現在の世界規模の大不況の中で、美大出身者の就職状況も非常に厳しいものと思われます。
昔と違って、デザイン科出身者はもちろんのこと、絵画や彫刻などいわゆるファインアート系といわれる専攻の出身者も、卒業後に企業のデザイン部門への就職を希望するケースが増え、その受け皿も飛躍的に広がっていただけに、影響は大きいと言わざるを得ません。
しかし、美術を専攻することで培われる能力が様々な分野で必要とされているという構造は、もう変えようのないことですし、不況脱出後のクリーンエネルギーの開発や環境重視の新たな産業の創設などの動きでは、いっそうそれが強まることと思います。むしろ、こういう時こそ専門性の高い能力を蓄えるチャンスだというべきなのかもしれません。これから大学に進学しようという人たちが社会人として生きていくのは、5年後、6年後から先の数十年です。その時どういう世界になっていようとも、独自の表現力と世界観を身に付けていること以上に強い味方はないのではないかと思います。
私見ですが、特別な才能が確かに必要だろうと思うのはアスリートです。持って生まれた体の基本的な能力が高くなければ、どんなに努力しても相対的な比較の中で勝ち残ることは不可能です。それでも昔から多くの子供たちが様々なスポーツに打ち込み、未来のアスリートを夢見ることを大人が阻害しないのは、その可能性の有無よりも、打ち込むことから学ぶ生きる力のようなものに期待するからでしょう。
美術を選択し、そこから果実を得るのに必要な才能があるとすれば、ものごとに打ち込むことができ、途中で投げ出さず、自分で答えを見つけようとする真面目さです。誰かがもともと持っているちょっとした能力を、持続的に打ち込むことで確実に乗り越えることができるのが、表現の世界だからです。
実技試験のための準備期間は、受験する大学の難易度によってもちろん大きく異なりますが、私が、将来プロとしてやっていけるレベルの基礎的な力だと考えているところまで力をつけるには、平均して高校生で2年から3年は必要だと思います。そのレベルの力をつけられた生徒は、結果的に実技の力は武蔵美・多摩美に合格できるところまで上達します。
難関私大への現役合格を抜群の合格率の高さで実現しているhamabiでは、上記の理由から、高1に基礎科でスタート、高2で基礎科週4日クラス、高3で現役合格というプロセスを推奨しており、その体制に責任を持つ必要から、受験科進級前の最も著しく成長を見せてほしい高2の週4日クラスを、私自身が直接指導しています。
まず、これについてhamabiの経営者である私が書くことは、客観性を欠く可能性があることをあらかじめお断りしておきます。ひとりの親として考えれば、口コミの情報や合格者数の多さ、施設設備の規模、授業料の額、などを基準にされるのが一般的かと思います。
その基準に則していえば、合格者数の多さについては受験生の数そのものが100人程度とそれほど多くないので、誇れるものではありません。施設設備もピカピカという訳でもなく、授業料もhamabiより安価なところはあります。誇れるのは、生徒ひとりひとりにきめ細かく目を向け、潜在している力を引き出すことに尽力する講師たちの質の高さと、合格率の高さです。高卒受験生が少ないのは現役合格者が非常に多いからで、高卒受験生の在籍数をお調べになれば、無理な受験を進めて浪人させる予備校かどうかは、すぐにお分かりになると思います。
どこかの予備校にだけ、喜んで浪人したい生徒ばかりが集まっているなどということは、私には信じられないことです。
たいていの予備校には奨学金制度があります。前年度の受験で、例えば最終合格はできなかったものの、芸大の実技試験の中間発表で合格していたものは、半額にするとかいう形です。これは他の予備校で基礎勉強をした生徒をスカウトして合格率を上げようとする目的と、生徒数確保のための宣伝として行っているからです。
hamabiの奨学金は、高卒生を対象に4月に希望者がエントリーし、日頃の出欠や制作した作品の内容などをデータ化し、最終的には入試結果も考慮して大学入学支援金として、授業料の一部を返金するというシステムになっています。
努力を評価するのが目的だからです。