今回の制作プロセスはいつもとはちょっと変わった課題で、受験科デザイン・工芸コース、昼間部・夜間部で毎年この時期に行っている「ブランディング」の授業です。
1チーム6〜8人ほどのグループで制作する課題です。
テーマが与えられ、それについてグループでコンセプトを練り上げ、最終的にプレゼンテーションをするまでがこの授業の流れです。
「新しいお菓子を提案してください。」これが今年のテーマです。
この課題自体は直接入試に関係するものではありませんが、自分たちでコンセプトを考え、それを具現化していくプロセスの中に、「デザイン」を考えていくきっかけが数多く含まれているのです。
デッサンや色彩構成等の通常の授業とは違った角度から、「ものを見る視点」を探していく。
これがこの授業の一番の主旨です。

<写真左、右>まず、各チームでコンセプトを練り上げていきます。
一人一人がしっかりと自分の意見を持ち、それを突き合わせていきます。
何となく「かわいい〜」とか「おもしろくない?」といった表面的な部分に目がいきがちですが、なぜかわいいと思うのか、なぜ面白いと思うのかを話し合わなければコンセプトが揺らいでしまいます。
具体的な形にする作業の段階で、自分たちに決定権がなくなってしまう可能性があるので、時間をかけてじっくり話し合います。
積極的に講師もこの話し合いに参加していきます。

<写真左>徐々に具体的な作業に入っていきます。
具体的な作業になればなるほど、視点が微視的になってきてしまいますので、コンセプトに沿っているのかを常に繰り返し確認しながら作業していきます。
ターゲットにしている年齢層は?どのように広告展開していくのか?考えなければならない事柄は山積みです。自分たちが考えた意図を魅力的にプレゼンテーションするために必要なものを揃えていきます。
<写真右>パソコンでの作業ができる生徒が多くなってきました。
ロゴマークやポスター等はやはり手作業より見栄えがいいですね。
ただこの課題、テーマ自体は、それこそ大手製菓メーカーの企画部で話し合われていてもおかしくないぐらいの規模の内容ですから、19歳前後の生徒が1、2週間で商品として売り出せる完成度まで詰めることは不可能でしょう。
それより今自分たちができる最大限のことをすること、またちょっとその上のレベルを目指すことが大切です。
