芸大・美大受験の専門予備校「横浜美術学院」

横浜美術学院

どんな風に描いているの? 制作プロセス

ブランディング」/受験科デザイン・工芸コース

2008年5月21日up!

今回の制作プロセスはいつもとはちょっと変わった課題で、受験科デザイン・工芸コース、昼間部・夜間部で毎年この時期に行っている「ブランディング」の授業です。1チーム6〜8人ほどのグループで制作する課題です。テーマが与えられ、それについてグループでコンセプトを練り上げ、最終的にプレゼンテーションをするまでがこの授業の流れです。「新しいお菓子を提案してください。」これが今年のテーマです。この課題自体は直接入試に関係するものではありませんが、自分たちでコンセプトを考え、それを具現化していくプロセスの中に、「デザイン」を考えていくきっかけが数多く含まれているのです。デッサンや色彩構成等の通常の授業とは違った角度から、「ものを見る視点」を探していく。これがこの授業の一番の主旨です。

コンセプトを練る1 コンセプトを練る2

<写真左、右>まず、各チームでコンセプトを練り上げていきます。一人一人がしっかりと自分の意見を持ち、それを突き合わせていきます。何となく「かわいい〜」とか「おもしろくない?」といった表面的な部分に目がいきがちですが、なぜかわいいと思うのか、なぜ面白いと思うのかを話し合わなければコンセプトが揺らいでしまいます。具体的な形にする作業の段階で、自分たちに決定権がなくなってしまう可能性があるので、時間をかけてじっくり話し合います。積極的に講師もこの話し合いに参加していきます。

制作風景1 制作風景2

<写真左>徐々に具体的な作業に入っていきます。具体的な作業になればなるほど、視点が微視的になってきてしまいますので、コンセプトに沿っているのかを常に繰り返し確認しながら作業していきます。ターゲットにしている年齢層は?どのように広告展開していくのか?考えなければならない事柄は山積みです。自分たちが考えた意図を魅力的にプレゼンテーションするために必要なものを揃えていきます。

<写真右>パソコンでの作業ができる生徒が多くなってきました。ロゴマークやポスター等はやはり手作業より見栄えがいいですね。ただこの課題、テーマ自体は、それこそ大手製菓メーカーの企画部で話し合われていてもおかしくないぐらいの規模の内容ですから、19歳前後の生徒が1、2週間で商品として売り出せる完成度まで詰めることは不可能でしょう。それより今自分たちができる最大限のことをすること、またちょっとその上のレベルを目指すことが大切です。

プレゼンテーション風景1 プレゼンテーション風景2 サンプル1 サンプル2

<写真左上、右上>いよいよプレゼンテーションです。第三者に分かりやすく克つ魅力的にアピールするための大舞台です。ビジュアルの完成度、話の進め方、それぞれの役割等、最後の最後まで気を抜くことはできません。リハーサルを何度も行ったり、服装を揃えたりとみんながんばっています。話し合いの段階から見てきた講師にとっては、最後のプレゼンテーションは、ちょっと微笑ましく口元が緩む瞬間でもあります。今年は「コンセプト」、「ビジュアルの完成度」、「プレゼンテーション」、「チームワーク」の4つの項目で点数をつけ、採点を行いました。毎年各チームで様々な問題が起こります。案外、スムーズにできてしまったチームに説得力がなく、いろいろな衝突を繰り返したチームがよいものを制作したりします。その都度発生してきた問題に対し意見を交わし、洞察を深められた結果なのかも知れません。一つの問題をクリアする困難さが、一人一人のキャパシティーを広げていくきっかけになるはずです。 <写真左下、右下>制作したサンプル。

ハマ美の授業で実際に制作している様子をご紹介しています。普段はあまり見る事の出来ない制作プロセスを見る事で、これまで何気なく見ていた作品への見方がきっと変わると思います!不定期に更新していきますのでたまにチェックしてみて下さい!

今回の一枚

プレゼン用ポスター

ブランディング
プレゼンテーション用ポスター
受験科デザイン・工芸コース

これまでの授業のご紹介

こぼれ話

プレゼンテーション

提示、発表の意味。通常略してプレゼンと言う。本来は広告会社が広告主に対して行う宣伝計画の提示を意味したが、転じて、研究発表とか、様々な計画案の発表もプレゼンと呼ぶようになった。相手に好感を持って受け入れてもらえるように、情報を整理して見易く整え、他のプランに勝る点やポイントになる事柄を的確に伝える工夫が必要。以前は、書類やパネルでアピールすることが多かったが、最近は、パワーポイントといったプレゼン用のパソコンソフトを用いて、プロジェクターで拡大表示するというケースが多い.。(hamabi美術用語辞典より)