芸大・美大受験の専門予備校「横浜美術学院」

横浜美術学院

どんな風に描いているの? 制作プロセス

「各種ゼミ」/受験科絵画コース油画クラス

2008年6月26日up!

今回の制作プロセスは、受験科絵画コース油画クラスで行われた2つのゼミを紹介します。このゼミは通常のデッサンや油彩とは違った角度で各自の問題を掘り下げていくことを目的としています。年間を通じて様々なゼミを行いますが、どのゼミも各担当講師がカリキュラムの内容を考え、独自の方法で行います。hamabiの油画クラスの講師は作家活動をしている人ばかりなので、ライブな感覚で制作の指導とディスカッションが行われています。

ゼミディスカッション風景

<写真上>伊東、湯浅それぞれのゼミの担当講師によるディスカッション。

伊東ゼミ制作風景1 いとうゼミ制作風景2

<写真左、右>まずは伊東明日香ゼミです。油彩による「自画像写真模写」です。各自が何らかのテーマを選び、演出してセルフポートレイトを撮影します。その際、背景なども一緒に考えます。それを見ながら描くわけですが、最初は慎重に下書きをしていきます。あとは写真と見比べながらそっくりに描くわけですが、日頃、自分が何となく作っていた肌や影の色などと全く違う色で成り立っているという発見や、ぼかしやスパッタリングなどの技法を駆使して写真独自のテクスチャーを体験します。

湯浅ゼミ制作風景1 湯浅ゼミ制作風景2

<写真左、右>次に湯浅加奈子ゼミです。ドローイングプレゼンテーションです。作家がタブローを描く上で足がかりとなるドローイング。表現の幅や下準備、また発想の可能性を広げることを目的として行われました。普段なじみの無いような素材を使ってみたり、支持体も印刷物や布、ビニールなど様々なものが選ばれました。とにかく思いついたままたくさんドローイングしていくうちに、徐々に何かが見えてくる人もいました。そして今回は描くだけではなく、ドローイングを納める容器も課題の一部で、それも制作しました。最後にそれぞれが自分のドローイングについてのコメントを発表し、質疑応答が行われました。

湯浅ゼミ作品

<写真上>湯浅ゼミで制作されたドローイング作品。

ハマ美の授業で実際に制作している様子をご紹介しています。普段はあまり見る事の出来ない制作プロセスを見る事で、これまで何気なく見ていた作品への見方がきっと変わると思います!不定期に更新していきますのでたまにチェックしてみて下さい!

今回の一枚

伊東ゼミ作品

伊東ゼミ作品
受験科絵画コース油画クラス

これまでの授業のご紹介

こぼれ話

ドローイング

フランス語のデッサンに相当する英語表記がドローイングです。言い方が違うだけではなくて、このふたつの言葉はやや違う意味に使われる場合があります。デッサンというのは、絵画のための下描きや、単純な描画材でシンプルに描いたものを意味し、独立した作品とは別物として扱われることが多いのに対して、ドローイングという言葉は、デッサンも絵画と同じぐらい作家の独創性が現れているから、それ自体作品と認めてよいのではないかという考え方が生まれてから用いられるようになったため、本来の線画という意味の他にそれ自体作品としてみられる要素が強いのです。イラストレーションとペインティングも本来は同じ意味ですが、ややニュアンスを変えて使われたりします。言葉って面白いですね。