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2015/06/12

昼間部美術講義

昼間部美術講義1

昼間部生を対象とした美術講義が行われました。
月に1〜2回のペースで予定されているこの講義は、
昼間部生たちが今まさにやっている実技課題に関わりの深いテーマについて、
美術史の中での様々なエピソードを紹介し、興味の幅を広げようとするものです。


今回の講義テーマは「写真と絵画」です。
生徒達は、普段から写真みたいにリアルに描くことを求められていますし、
写真を模写する課題に取り組むこともあります。
写真と絵画というのは切っても切れない関係なので、
ぜひこの機会に理解を深めてほしいと思います。



昼間部美術講義2

ヨーロッパでは、ルネサンス以降、写真が発明されるまで、
画家には目の前の現実をそっくりに再現する技術が求められていました。
また、写真が発明された後も、まだ一枚の写真を撮るのに時間やエネルギーがかかる時代には、
画家はカメラマンのように出来事を「記録する」役割も果たしていたのです。
しかし、テクノロジーが進歩し、写真が手軽に撮れるようになっていくと、
「記録する」という機能は、絵画ではなく写真が担うようになっていきます。
写真に仕事を奪われてしまった画家は、次第に「絵画にしかできないこと」を探し始めます。


写真とは逆方向に走り出した絵画。
印象派もそんな流れのなかで生まれてきました。
「物語」「再現」「記録」等、絵画以外でもできることを絵画は少しずつ捨てていきます。
今まで「キャンバス」という布に「筆」と「絵の具」で描いているという事を
極力見せないようにしてきた絵画でしたが、
徐々にキャンバスそれ自体の存在や、筆のタッチ、絵の具の存在を主張させていき、
色彩や、線は強調されていきます。
そして「本物そっくり」であることから遥か遠くへ離れていきました。
一方、写真は写真で、絵のような明暗法や構成を取り入れたりしましたが、
やがて、「写真でしかできないこと」を追求する写真も登場します。
さらには、写真を描いた絵画も登場することで、
逆に絵画って何なのかということが問われることにもなりました。



昼間部美術講義3

写真に影響され、絵画が変化していく様子。
絵画に影響され、写真が変化していく様子。
お互いが刺激し合いながら変化してきたその大きな流れを、
今回はぎゅっと凝縮された形で紹介してもらいました。


時代背景や、その時代の価値観などにも触れながら話してもらえたので、
流れが掴みやすかったようですね。生徒達は終始真剣に聞き入っていました。
何より有り難かったのは、このレクチャー中に実に多くの作家の作品をスライドで見たことです。

アングル/セルゲイ・エイゼンシュタイン/ターナー/モネ/マネ/セザンヌ/ピカソ/マチス/デイヴィッド・ホックニー/アンディ・ウォーホル/ゲルハルト・リヒター/フランシス・ベーコン/ナダール/マン・レイ/杉本博司/佐藤時啓/チャック・クロース/ロバート・メイプルソープ etc...

興味の湧いた作家は、自分で調べてみたりすると、意外と実技上達のきっかけになることも。
チェックしてみましょう!



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