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2016/07/07

石膏デッサン講評会「ミロのヴィーナス」

石膏デッサン講評会「ミロのヴィーナス」1

先週、日本画コースでは、石膏デッサン課題の講評会が行われました。
東京芸術大学の日本画専攻は、実技の一次選考が石膏デッサンです。
そのため日本画コースの生徒たちは、沢山の石膏像を描き、描写力を鍛えています。

でも、実はこの課題の前には、
「物の構造をみる課題」「石膏クロッキー課題」「3原色での着彩課題」など
ポイントを絞った強化課題を経験していました。
その経験がジワジワと絵に現れてくる頃です。

今回は、石膏デッサン課題の講評会の様子や、
高3生に向けた講師からのアドバイスをご紹介したいと思います。



石膏デッサン講評会「ミロのヴィーナス」2

「今週の現役生のモチーフは『ミロのヴィーナス(以下、ミロビ)』でした。みんな印象を合わせる力が向上してるね。プロポーションの狂いも無くなってきてる。

ただひとつ気になるのは、光の設定がまだ曖昧なこと。日向と日陰の境界線がどこにくるのか、光がどう流れるのか、それをもっと意識して観察してほしいな。参考作品を見てみるとそういう設定が明快でしょ?しかも日向の中での明暗、日陰の中での明暗がちゃんとある。そのためには、ミロビの形をしっかりと見切る必要があって、画面に入る前のエスキースがその観察や設定決めのための時間なんです。

技術的な部分に問題はないから、モチーフのことをもっと良く理解するための『インプットの時間』を作ろうよ。確信を持って描いているかいないかは、相手に伝わるものだからね。」



石膏デッサン講評会「ミロのヴィーナス」3

「確かに輪郭的な形は合ってきたと私も思う。でも輪郭線より内側の形が違っていると、印象が違って見えてしまうものだから、まだまだ安心しちゃだめだよ。

例えばこの作品は(下半分を隠して)、上半身の部分はミロビの動きをよく捉えているし、本人が良いイメージを持って描いてることが良く分かる。ただ下半身を見てみると(上半分を隠して)、どこが手前でどこが奥かが分かりづらいね。腰に巻きついている布のはずなんだけど、なんだか模様みたいでしょ?(笑)

こういう風に、一部を隠すとすぐに発見できることがあるし、発見できたら大きな流れや位置関係をもう一度見直すような仕事だって出来る。輪郭線が正しければあとは中を細かく描いていくだけ、という風に考えるのではなく、石膏に触っても良いからちゃんと形や位置を確かめて、実感しながら描いていこう。

それから、この後みんなにモチーフを片付けてもらうけど、石膏を持つというのも大事なことだよ。抱えた時の量感とか、どこに重心がある石膏なのかとか、持つと分かる。単なる片付けであっても、絵の成長につながることがあるからしっかりやろうね。」



4月から本格的に日本画を学び始めた高3生は、
すでに初心者の域を脱して、次のレベルに入っているように見えました。
さあ、いよいよ夏期講習会へと突入します!
夏にどれだけ経験を積めるかが勝負です!



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