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2016/08/04

夏期講習会② 「自画像」というイメージを壊すゼミ

夏期講習会② 「自画像」というイメージを壊すゼミ1


夏期講習会は2週目に突入しました。
今回は、油画コースのゼミの様子をご紹介します。

アトリエに入ると、生徒たちが自分のポートレート写真を床に並べていました。
手元をよく見てみると、皆写真を思い思いのやり方で加工しているようです。
わざとクシャクシャにしてシワを寄せてみる人、
一部を手でちぎってもう一度貼りなおす人、
写真を細切りにスライスして、別写真と一緒に編み込む人まで。
なんでこのような加工をしているのでしょうか?



夏期講習会② 「自画像」というイメージを壊すゼミ2


油画コース講師より
「今回は顔写真をもとにした自画像課題ですが、ふつうに自画像を描くわけではありません。皆が思ういわゆる自画像というか、『自画像ってこんな感じかな〜』という定番のイメージというのがあると思いますが、今回はそういった固定観念をあえて壊すことが目的です。ちぎって、バラバラにして、また貼り合わせる‥‥そうして解体したり再構成したりする中で生まれる偶然の要素に目をつけて、それを積極的に絵に使うのです。鏡に映る自分の顔は加工できませんが、プリントした顔写真ならば色々な加工ができます。形が歪んだりズレたりすると自分の姿が思ってもいなかったものになって、でもそれが意外と面白いし、絵になるんですね。」



夏期講習会② 「自画像」というイメージを壊すゼミ3


それ以外にも、
絵の具のシミや、色むら、汚れや何かの跡みたいなものを、
排除しないでどんどん使っていきます。
ノイズも絵のイメージ作りにとっては大切な要素です。
そんな行為を繰り返していると、「これは絵に使えるかもしれない!」というように、
次第に自分の中のアンテナが敏感に反応しはじめ、
今まで見向きもしなかったあらゆる要素が、絵の材料みたいに見えてきます。



夏期講習会② 「自画像」というイメージを壊すゼミ4

講評会での講師からのコメント
「今回は紙に印刷した写真を使いました。水彩絵具も使いました。昨日は、ペンで描くデッサンもやりました。そういった色々な種類の素材をいつも持っていて、いつでも使えるようにしておくというというのが大事です。『この課題の時はこの素材じゃないといけないよな‥‥』なんて枠を自分で決めないでほしい。本制作に入る前のエスキースだって、鉛筆でやらなきゃいけないなんていうルールはないし、色を使ったって良いわけです。自分から自由度を狭めるなんてもったいないよ。そうやって、表現ができるような環境を自分で整えることを積極的にやるようにしよう。

それから、偶然でてきたものを作品に生かすためには、やっぱり基本的なデッサン力が要る。出された課題をやっていればデッサン力がつくだろう、なんて思わずに、普段から自主トレーニングを重ねようよ。いつでも偶然の要素を形にできる力を用意しておくことを覚えておいて下さい。」



夏期講習会② 「自画像」というイメージを壊すゼミ5

油画の授業は、まさに「フリースタイル」という印象でした。
「何をやっても良いから、自分らしい魅力的な表現を見せてくれ!」というような、
自由だけれど厳しい世界を感じました。
一人の作家として自立することを、すでに求められているようです。
それぞれがどう成長していくのか楽しみです。



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