横浜美術学院の大人向け絵画教室

え塾

MENU

Column

画材の話 絵の話
制作のお役に立てること、
気まぐれに書いています。

2017.10.30 No.001
基本の色とは?

絵の具箱の点検を

水彩でも油彩でも、皆さんの絵の具箱の色は絵を始めた 時に購入した絵の具セットから、どのように変化していますか?少し経験を積んだ時に、一度絵の具箱を点検することをお勧めします。

最初に持っていた絵の具をずっと使っていて無くなったら買い足し、その色数で使って いる方、どんどん買い足してたくさんの色数をお持ちの方、使う色が決まってきて、かえって色数が少なくなっ たという方、様々でしょうが、一度、基本色ということを頭において絵の具箱を点検してみましょう。

絵は好きな色で描いても良いし、1色でも2色でも絵は描けます。実際に、本当に1〜2色しか使わない画家もいます。しかし、絵を始めた人は、まず好きな色ではなく、 基本色をそろえたいと思う方が多いのではないでしょうか。

基本色って何でしょうか?

実は基本色というのははっきりと決まっているわけではありません。ちょっと難しくなるかもしれませんが、絵の具は顔料という色の粉から作られていて、その顔料を接着剤(油絵の具の場合はリンシードオイルやポピーオイルなどの乾性油、水彩絵の具の場合はアラビアゴム)で練ってあるのが画材屋で売られている絵の具です。

基本色についての考え方はいろいろあるとは思いますが、顔料を何種類も調合して作られた色では なく、単一の顔料で出来ている色は基本色の一つの目安になります。絵の具のチューブには使用している顔料(記号で)の表記があるはずです。つまり、混色していくためのベースの色となる色が基本色ということでしょう。ですから、パステルカラー調の一見、きれいに見えるような色は、既に何種類かの顔料の調合で出来ていて、あまり基本色となり得ないような色と言えます。

また、色には透明色と不透明色があります。各色相(赤系や青系などの)で不透明色と透明色を持っているということも基本色に関係があります。

新しい技術によって作ることが可能になった色や、毒性の少ない色、より安定した耐久性のある色へと、時代によって基本色も変化しています。基本色の考え方にある程度の幅はあるものの、各メーカーで作られている色程度の絵の具セットが一つの目安になります。ここで注意したいのは、初心者用や、習作用セットではなく、専門家用の絵の具セットの色を基準とする方が良いということです。初心者用や、習作用 は、コストを下げる為の色の組み方になっているので、基準にはなりません。

色見本を作ったパレット

油彩 水彩 アクリルと、色は描画材によって少しずつ違いますので、新たに油彩や水彩を始めるので絵具を購入したいという時には、それぞれのコースの講師にご相談下さい。

基本色に関する知識があり、使った経験があれば後は自由に自分仕様の絵の具箱を作っていくことが出来れば良いと思います。サクラクレパスのホームページによれば、ピサロ(1830─1903)のパレットには7色しか無かったらしいし、マティス(1869─1954)の パレットにはたくさんの色があったことが書かれています。ピサロは少ない色数を、混色や点描による様々な組み合わせで豊かな色の世界を作り出しました。マティスはあまり混色をせずに使用し、鮮やかな色の世界を作り出しました。

さて、あなたのパレットの色は何色ぐらいになるでしょうか。

アーカイブ

コラム管理者より

絵の具と紙さえあれば絵は描けますが、知識を持つことで、「画材はこう使えば良かったのか」「こんなやり方で描いたら楽しそう!」など、制作の幅を広げることができます。
授業でお話ししていることをベースに、改めて読み直して理解を深めていただけるよう、普段の制作に役立つコラムを心掛けています。
不定期で更新していきますので、時々覗いて知識を深めていただけると嬉しいです!

column

絵の話
画材の話

制作のお役に立てること、
気まぐれに書いています。

Contact

お問い合わせ

ご質問やご要望等何でもお気軽にお問い合わせ下さい。
ご返信までにお時間がかかる場合もございますので
お急ぎの方はお電話にて直接お問い合わせ下さいませ。