災害発生に対する横浜美術学院の対応

去る3月11日の東北・東日本大震災で被災された方々に、心からのお悔みとお見舞いを申し上げます。

横浜美術学院は、かねてより、さまざまな種類の災害に対応するべく災害対処マニュアルを作成し、災害発生時には安全が確認されるまで生徒を学院内で保護することを基本理念とし、そのために必要な備品等を整備しております。
今回の地震発生時の経緯をご説明します。発生時には、数十名の生徒が作品制作中でしたが、幸いにも建物被害はなくモチーフの石膏像が二体、部分破損した程度の被害で済みました。本震が収まって被害を確認したのち引き続き何度も余震が発生したときは、本震による建物被害がなかったことで、大混雑の始まった広域避難場所に生徒を誘導せず、建物内で事態の推移を見守るようにと指示を出しました。その後、鋭意情報の収集に努め、横浜駅を中心としたマストラがストップしているとの情報から、当日中に保護者の出迎えがあった数名を除いた全員を校舎内で保護することを決定いたしました。
学院から徒歩で数分のところに県の防災センターがあるため、数名の職員が横浜美術学院として都合40名分の毛布と非常食を受け取るとともに、一階入り口前に発電機を準備して万一の停電に備えました。幸いに、学院のある地域は終日停電することがなかったため、各自がアトリエ内で平穏に朝を迎え、帰宅路線の回復を確認でき次第、生徒は順次無事に帰宅しました。

この経験をもとに、マニュアルの一部の見直しも含め、より安全を確保するための手立てを講じております。防災センター至近という地の利も得ており、今後も安心して通学されるようお願い申し上げます。

横浜美術学院
学院長 越川修身